[ NEWS & REPORT ]

2020.09.29/ メディア掲載

ラジオに出演しました。〈エフエムたいはく13周年記念特別番組〉

仙台市太白区にスタジオを構えるコミュニティエフエム、エフエムたいはくの開局13周年記念特別番組に出演してきました。
出演したのは県美ネット共同代表の早坂貞彦、西大立目祥子、事務局の高橋直子、広報担当の佐藤奈緒子です。
事務局世話人に視聴の感想を書いて貰いました。

今回聴いたラジオ番組。宮城県美ネット事務局の人たちの静かな、それでいて、できるだけたくさんの人に宮城県美術館が今どうなっているか届けたい、という気持ちが伝わる、すてきな番組でした。

早坂先生のそもそもどうやって宮城県美術館ができることになったのか、という宮城県芸術協会設立にからむお話。高橋直子さんの、前川國男建築として、地味ではあるかもしれないけれども、隅々まで行き届いた配慮のもとに、震災も乗り越えた建物としての美術館の話。そして、西大立目さんの落ち着いた声、平易な語り口で語られた、宮城県美術館の問題の所在と宮城県美ネットの活動の話。涼やかなベルの音とともに、なおコンさんが明るくその場をリードしてくれていました。

とても難しく語られがちな、今の宮城県美術館移転をめぐるお話が、「どうしてこんなふうにつくられた、ちっとも古びてもいない美術館が、総務省の補助金のために移転させられ、壊されなければならないの」という素直な疑問として、伝わってきました。もっと知りたい方は、「県美ネット」へという誘導も少しはありながら、ところどころに差し込まれた音楽も、四人の雰囲気にぴったりの上品で趣のある音楽!毎週この枠で番組をもたせられてもいけるんじゃないか?!と思わせられました。地元のメディアというのは、こういうニュース、こういう問題を届けるためにも必要なものにちがいありません。

西大立目さんが番組の終わり近くに読んでくださった佐藤オリエさんのメッセージ

「父の作品群を一カ所に収蔵し、後世の人たちに伝えたいという宮城県の人々の真摯で熱い思いと、その思いに応えた父の彫刻家としての信念から生まれた『佐藤忠良記念館』は、広瀬川のせせらぎと、濃い緑の木々に覆われたこの地にこそふさわしいと思っています。」

宮城県の皆さんの心に、どうか届きますように。