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2023.06.27/ 活動報告

開催レポート 道草アートみやぎ  東北大学 片平キャンパス散策

6/18(日)「道草アートみやぎ  東北大学 片平キャンパス散策 〜歴史的建造物、記念碑、保存樹木〜」開催しました!

ご参加下さった皆様、ありがとうございます。

 

東北大学発祥の地、片平キャンパスは歴史的にみても価値のある古い建物が集まっています。

北門前に集合し、真夏のような日差しで日陰を探しながらの移動となりました。

案内は片平たてもの應援團の柴田さんにお願いし、應援團として活動していた時に作ったという貴重なマップを手に周りました。

上の写真の白い三角屋根の建物はキャンパス内最古の建物で、旧第二高等中学校の物理学階段教室でしたが現在は職員集会所として使用されているとのことです。

本部棟の前庭には佐藤忠良さんが旧第二高等中学校創立百周年記念に作った「尚志像」があります。

中国で活躍した文学者魯迅像が東北大本部正面にあります。

医学を学ぶため日本に留学し社会の混迷から文学へと舵を切ったことなどの解説を聞いていたら、関西からの旅行者という人に声をかけられました。魯迅像に会いたくてわざわざ立ち寄ったということです。思いもかけず魯迅ファンに会い、一同ざわめきました。

建物の外壁が茶系のタイルで統一されている片平キャンパスですが、こちらのツートンカラーの建物は「東北大学史料館」です。1924年(大正13) に東北帝国大学附属図書館本館として建設された建物だそうですが、土日は休館日。そのうえ耐震工事のために平日も休館しているとのことで通り過ぎようとした矢先、この資料館の加藤館長にばったりお会いする機会に恵れ、「特別に」ということで中をじっくり案内していただきました。しかも解説付きです。登録有形文化財に指定されたこともあり、とても貴重な体験でした。

片平キャンパスはいつも門が開いていて学生ではない人もキャンパス内を歩いています。大学敷地の区画拡張の際に近隣住民のみなさんも敷地内を一般の道路のようにとおり抜けられることができることが約束されたのだそうです。

これは正門跡ですが、旧第二高等学校の校章である蜂がついている面が本来の正門のある方角です。今ではなぜここに正門を構えたのか意図がわからないようなまちの作りになっていますが、本来は政宗公の眠る瑞鳳殿のある経ケ峯の見える方が正面との解説でした。

その他にも保存樹木となっている大イチョウなど植生の解説もあり、2時間ではとうてい回りきれず時間切れとなりました。

道草アートみやぎは、宮城県美術館がリニューアル工事で閉館中でも、街なかにあるアート作品を見つけて繋がろうという活動です。今回は建物も含めてアートを堪能しました。どなたでも参加できるので、県美ネットのSNSをチェックしてみてください。