[ WHO WE ARE ]

2019年秋、宮城県美術館の移転プランが県から突然発表されました。まちづくり・美術・建築・決定プロセス、さまざまな観点からみて問題が多く、県内外から移転を疑問視する多くの声があがっています。今の美術館の豊かな自然に囲まれた立地、モダニズム建築の巨匠・前川國男による建築、そして、約40年に渡ってこの場所で育まれてきた芸術文化。移転すれば、立地も建物も、文化的な蓄積も断ち切られてしまいます。震災にも耐えた今の建物は、必要な改修をするだけで、今後50年は使える強固な建物です。また、改修は新築移転するよりも経済的です。そしてなにより、県内外の声を無視した移転案の決定プロセスは、とても納得できるものではありません。だから、私たちは現地存続を求めます。一緒に、声をあげていきましょう。

ACTION PLAN3つの方針と7つの行動計画

3つの方針

思いある人と人を結ぶ
県民とともに行動する
みやぎの文化芸術発展のために集う

7つの行動計画

  • 1. ネットワーク内の情報共有

    設立直後に数百名人もの県内外の方が会員になってくださいました。この力を結集するため、定期的な会合と情報共有につとめます。
    ●定例会:月1回程度、世話人会:週1回程度

  • 2. キーパーソンとの連携協力

    美術館の設立経緯を知る先達から、学術・芸術界のキーパーソンまで、私たちに知恵を授けてくださる方々との連携協力を図ります。

  • 3. 県内キャラバン講座の実施

    ともすれば仙台市の問題と混同されがちですが、問題が複雑でよくわからないという県民も少なくありません。10人程度の少人数の参加者を対象に、宮城県美ネットのメンバーが美術館問題を解説する出前講座です。
    ●主要活動時期:2020年8月から10月頃

  • 4.デザイン・アート連動企画

    私たちの活動自体、文化的でありたい。メンバーには芸術家も多いことから、「美術館のある川内の風景を描く100人展」「建築系学科学生限定!大宇根弘司氏に歩いて学ぶ設計術(仮称)」など、創作性あふれる活動を展開します。
    ●「100人展」:10月20日(火)~25日(日) @宮城県美術館地下 県民ギャラリー
    ●「設計講座」:企画中

  • 5.多世代の対話と話題づくり

    宮城県美術館に集合し、お気に入りの場所、心をとめた風景など、その都度発見したものを写真に撮り、「#宮城県美術館のここが好き」をつけてSNSで拡散。美術館ファンとの交流を深める試みです。
    ●毎週土曜日開催中、11:30~ 定期開催 @宮城県美術館

  • 6. 多くの人々に届く情報発信

    4.デザイン・アート連動企画と連動した「シンポジウム─川内と美術館を語ろう(仮称)」のほか、出品者や美術館を愛する県民が集い、美術館と川内について語り合います。もちろんこのホームページも、多くの人々に届く情報発信を心がけた重要なツールです。
    ●「シンポジウム」:10月24日(土) @宮城県美術館地下 県民ギャラリー*このほかも企画中です。

  • 7. 政治・政策と協力した活動

    宮城県美ネットは、百戦錬磨の建物保存の活動家や専門的な知見を有する建築家のほか、県会議員の方々らとも情報交換を重ねています。県の政策実施に県民が参画し、より良いものにする。そのために、必要な政民協働にも尽力していきます。

STAFF役員体制・事務局

●共同代表
石川善美(東北工業大学名誉教授・元日本建築学会東北支部長)
西大立目祥子(まち遺産ネット仙台代表・アリスの庭クラブ代表)
野家啓一(東北大学名誉教授・元日本哲学会会長)
早坂貞彦(美術家・元宮城県芸術協会理事長)
●事務局長
大沼正寛(東北工業大学教授)
●事務局次長
高橋直子((株)伝統建築研究所 代表取締役)
森一郎(東北大学教授)
●顧問
五十嵐太郎(東北大学工学研究科教授・建築史家)
大宇根弘司(建築家・宮城県美術館佐藤忠良記念館設計者)
尾崎彰宏(東北大学文学研究科教授・美術史家)
佐藤一郎(東北生活文化大学学長・画家)
松隈洋(京都工芸繊維大学教授・元DOCOMOMO Japan代表)
松本宣郎(東北学院大学前学長・東北大学名誉教授)
森まゆみ(作家・市民活動家・日本ナショナルトラスト理事)
山名義之(東京理科大学教授・DOCOMOMO international理事・日本イコモス理事)
渡辺雄彦(宮城教育大学名誉教授・日展会員・宮城県芸術協会名誉会員)
●事務局
〒982-0801仙台市太白区八木山本町1-38-3 高橋直子
メールアドレス:miyagikenbi.net★gmail.com
*★を@にかえてご利用ください